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気を取り直して。斐森です!

昨日日記書けなかったけど実はカウントダウンがしたかった。
ハンターのコミックス発売まで10日切ったのよ!
ってことでカウントダウンSS垂れ流していこうと思います☆
斐森は思い出しました。ここは夢サイトだということを。

・全部ハンターキャラのSSってかSSSになります。
・9人とかそんなレパートリー広く無いので同じキャラが複数人で出演する、かも。
・軽く夢仕様(名前変換・名前表現無し)なのでご注意ください。

初日はヒソカです。なぜ初日からとか聞かないでください。
あと、語尾のマークはちょっと・・・自由に補完してください。

「ねえ」
「・・・・・」
「ねえってば」

星と雫がチラチラと視界に入って、呼びかけてくる。
私は本で視界を埋めながら、しつこく呼び続けるそれを、延々と無視し続けていた。

「こっちを向いたらどうだい?」
「・・・・・・」
「つれないねぇ」

はたして、そう言われたのが先だったのか、本を取り上げられたのが先だったのか。
今私の目の前にあるのは、頬にペイントを施す、傍から見れば奇妙極まりない男の顔だ。
押しのけようにも、腕を掴まれてしまえば手は使えない。ならば足で、と思ったのだが。

「・・・って、あ!ちょ、伸縮自在の愛使うなって!」
「こうしなきゃ反撃されちゃうから。気付かないキミが悪いのさ」
「知ったこっちゃないわ!いいから解け!」

奇術師相手に凝を怠った私も私だけど、それにしたって両手両足を拘束することは無いと思う。
もがく私を楽しそうに見下ろす馬鹿に、頭突きの一つでもかましたい気分だった。
そんなことをすれば、いろんな意味で私の命運は尽きたも同然なのだけれど。

「興奮しないかい?」
「するか!アンタと違って変態要素は持ち合わせてないのよ!」
「くっくっく。あんまりそういうことを言うと・・・」

奴の人差し指が、私の唇に押し当てられる。離された指に、私は絶望を見た。
指から私の唇に伸びる、念の軌跡。
その指を、自分の口に触れるか触れないかのところで止めて、ヒソカは楽しげに笑った。

「こうしちゃうよ?」
「ばっ、ヒソカやめ・・・っ!!」

どうやら、奇術師の策にはめられたらしい。
視線の先には、今だ伸縮自在の愛がくっついたままの指先があるにもかかわらず。
それと繋がっているはずの私の唇には、私以外の体温が触れているのだから。

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